私は週に2~3回は必ず本屋に行っています。
新刊の発売日でなくても、欲しい本があるわけでなくても、なんとなく定期的に本屋に行きたくなるんです。
私は本がとにかく好きなので、本が所狭しと並んでいる本屋はテンションが上がる場所であると同時になんとも落ち着く空間でもあるんです。

先日、自宅から比較的近いところにある本屋に行きました。
目当ての雑誌を一通り立ち読みしたあと、単行本の新刊コーナーに寄りました。
単行本は文庫本より見た目も重量感も質感も「本らしい本」という感じがするので装丁関係なく非常に好きなのですが、どうしても値段が高くなってしまうのでなかなか買うことができません。

その日は若干財布に余裕があったので、何か一冊くらい買おうかなと思い、平積みされた本をじっくり眺めました。
その時です。小学校低学年くらいの子供が駆けてきて、平積みコーナーの角にぶつかり、その衝撃でそこに積んであった本が床に散らばってしまいました。
子供は「あっ」という顔をして本を拾おうとしたんですが、あとから来た父親が「店員さんがやってくれるからいいんだよ」といって子供の手を引き、そのまま出て行ってしまいました。

呆然と二人を見送ってしまった私ですが、大の本好きとしてはそのままにしておくわけにはいかず、いそいそと本を拾って元に戻し始めました。途中で店員さんがやってきて「すみませんお客様」と頭を下げられてしまったんですが、店員さんに謝ってもらうことなどひとつも無いわけですから、なんともいえない気持ちになってしまいました。

自ら拾おうとした子供の手を止めて店員さんに任せるよう言うなんて、あの父親の行動は明らかに間違いです。あの子供が、自分の失敗はきちんと自分で始末できる、まともな大人に育ってくれることを祈ります。