お麩にはいろんな種類があります。
シンプルな丸形のもの、花の形や鞠のような形のきれいな麩、ドーナツのような形の車麩などなど。
我が家で最も重宝しているお麩は、宮城名物の油麩です。

油麩はその名のとおり、油で揚げてできあがる麩です。
麩なのでそのものにはあまり味はないのですが、油を含んでいるため料理していくうちにその油がほかの具材や煮汁などに染み出て、全体にほどよいコクをもたらします。
パッと見は、こんがりと焼けた小型のフランスパンのようです。これを包丁などで輪切りにして調理します。

普通の麩と同じように味噌汁に入れて食べるのもポピュラーなようですが、油麩を使った料理の中で最も有名なのは油麩丼です。
カツ丼や親子丼のような甘辛いだし汁で細いクシ切りにしたタマネギを煮て、火が通ったところで油麩を投入。油麩がだし汁を十分に含んだところで溶き卵を流しいれ火を通し、半熟の状態でご飯にかけて出来上がりです。
油麩の油でコクのある味わいになるのですが、動物性たんぱく質は入っていないためかなりヘルシーです。
だし汁をたっぷり含んだ油麩はジューシーで、肉には出せない食感がありなかなか美味しいです。
あっという間に作れるので、我が家では時間がないときなどにもよく作ります。

肉じゃがを作るとき、肉の変わりに入れても美味しいです。肉を使わない分やっぱりヘルシーですし、それでも油でコクがプラスされるので野菜だけで作る煮物より何倍もおいしく出来上がります。

油麩は割れやすいので、切るときは注意が必要です。
包丁で切るときは、パンのように包丁を動かして切るのではなく、一気に包丁をすとんと落とすようにして切ったほうが比較的うまくいきます。

肉の代わりに使える油麩。ぜひお試しあれ。